慢性休止期脱毛症とは
慢性休止期脱毛症とは、ヘアサイクルの休止期にある髪が増加することで起こる脱毛症です。
ヘアサイクルは『成長期』『退行期』『休止期』の3つを1サイクルと考えます。
休止期にあたる髪は、毛髪全体の10%ほどあります。
しかし慢性休止期脱毛症になると倍の20%ほどに増加し、抜け毛が増えます。
すると「全体的なボリュームダウン」「地肌が透ける」といった薄毛症状に悩まされるようになります。
症状こそFAGA(女性型脱毛症)と似ていますが、その原因や特徴が異なります。
慢性休止期脱毛症とは、ヘアサイクルの休止期にある髪が増加することで起こる脱毛症です。
ヘアサイクルは『成長期』『退行期』『休止期』の3つを1サイクルと考えます。
休止期にあたる髪は、毛髪全体の10%ほどあります。
しかし慢性休止期脱毛症になると倍の20%ほどに増加し、抜け毛が増えます。
すると「全体的なボリュームダウン」「地肌が透ける」といった薄毛症状に悩まされるようになります。
症状こそFAGA(女性型脱毛症)と似ていますが、その原因や特徴が異なります。
慢性休止期脱毛症には特定の原因がなく、根本的に髪に影響を及ぼすことが何かは解明されていません。
原因不明となることも多いですが、次のようなことが原因になることがあります。
ストレス | 女性ホルモンのバランスを乱し、薄毛を助長する |
---|---|
過度なダイエット | 血流を悪くしたり、ホルモンや栄養のバランスを崩す |
甲状腺機能の低下 | 甲状腺ホルモンの分泌が悪くなり、ヘアサイクルを乱す |
膠原病 | 発病期や悪化した際に、休止期脱毛を起こす |
貧血 | 血流を悪くする |
亜鉛不足 | 髪の成長に必要な栄養不足 |
女性の日常生活のさまざまなことが髪に影響を与えます。
これにより休止期にある髪が増え、薄毛が徐々に進行していきます。
時に内臓の疾患や鉄欠乏性貧血などによって脱毛症状が現れていることもあるので、まずは皮膚科にご相談されることをお勧めします。
慢性休止期脱毛症は、FAGA(女性型脱毛症)と似ていますが、その特徴は異なります。
慢性休止期脱毛症には、髪の軟毛化(細く短い髪)が見られません。
ヘアサイクルの休止期にある髪が増えるため、成長を終えた長い"硬毛"が抜けていきます。
慢性休止期脱毛症は、生え際の後退が起こることはありません。
頭皮の特定の部分から薄くなっていくことはなく、"全体的に薄毛が進行"するのが特徴です。
易脱毛性とは、髪が抜けやすい・切れやすいといったことです。
休止期にある髪は充分な成長期を経ているため、髪が抜けやすい・切れやすいといった症状は見られません。
慢性休止期脱毛症はFAGA(女性型脱毛症)と症状こそ似ていますが、髪質や原因が異なります。
慢性休止期脱毛症 | FAGA | |
---|---|---|
髪質 | 軟毛化しない | 軟毛化 |
原因 | ストレス 栄養不足 その他の病気など |
ホルモンバランス 加齢 |
脱毛 スピード |
ゆるやかに進行 | |
脱毛 パターン |
全体的 |
慢性休止期脱毛症は原因不明となることも多いです。
こういったケースは現在の治療では、切り札になる治療方法はありません。
ただし、人によっては治療せずとも回復するケースもあります。
治療においては、発毛・育毛成分であるミノキシジルを含んだ外用薬を使用すると、髪の密度が増え、1本1本の髪の毛が太くなることがわかっています。
また不足した栄養を補うために、サプリメントを治療に取り入れることもあります。
ミノキシジル外用は、女性の薄毛治療で唯一使用できる医薬品です。
第一類医薬品になるため、薬局やドラッグストアなど医師以外からも購入が可能です。
髪の根元に浸透することで細胞のはたらきが活発になります。
その結果、髪の成長を促し、さらに抜けにくい健康な髪が育つようになります。
ちなみに内服タイプのミノキシジルタブレット(通称:ミノタブ)もありますが、こちらは高血圧の治療薬です。
つまり薄毛治療に用いるのはNGということです。
同じミノキシジルですが、ミノキシジル内服は全身に作用します。
健康トラブルも増えていますので、ご注意ください。
髪にとって必要な栄養が不足すると、髪の健康は損なわれてしまいます。
こうした栄養は食事からも摂取できます。
ただ髪以外にも、これらの栄養は必要になります。
食事だけで補うことは難しいので、髪に十分な栄養が行き届くようサプリメントで補うことも1つです。
「地肌が透ける」「髪のボリュームがない」といった問題は、いつまでも美しくいたい女性にとって深刻な悩みを招きます。
よりストレスを感じやすくなり、症状を悪化させることも珍しくありません。
また薄毛の範囲が広がるほど、治療効果は現れにくくなります。
慢性休止期脱毛症の原因はさまざまあることから、きちんと治療するためには医師にご相談ください。