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ひこう性脱毛症(粃糠性脱毛症)の原因や特徴、治療方法をご紹介します。

ひこう性脱毛症とは

ひこう性脱毛症とは

ひこう性脱毛症とは、頭皮の炎症により起こる脱毛症状です。

なんらかの原因でフケが大量に出ることで毛穴をふさぎ、常在菌(カビ)のバランスが崩れることで頭皮に炎症を起こします。

炎症により弱った髪の毛が抜けることはもちろん、かゆみにより掻いたことで健康な髪の毛が抜けることもあります。

頭皮に大量のフケやかゆみを覚えるようなことがあれば、ひこう性脱毛症の疑いがあります。

ひこう性脱毛症の原因

ひこう性脱毛症の原因

フケを原因とするひこう性脱毛症ですが、すぐに自覚することは難しいです。

はじめはフケが出ても"肩や髪の毛に白っぽいものがつく程度"なため、洗えば落ちます。

そのため症状が出ていても、気づかないことがほとんど。

しかし進行すると明らかに多い量のフケが出るようになり、さらに頭皮にはかゆみを覚えるようになってきます。

フケが出る原因にはいろいろ考えられますが、はっきりとした原因は未だによくわかっていません。

フケが増えてしまう原因

フケが増える原因としては、次のようなことが考えられます。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • ストレス
  • 食生活の乱れ
  • アレルギー体質 etc…

生活環境の影響からフケが増えることが多いです。

ひこう性脱毛症を発症しないためには、規則正しい生活を心がけることも大切になります。

ひこう性脱毛症の特徴

ひこう性脱毛症の特徴

ひこう性脱毛症とよく似た症状に脂漏性脱毛症があります。

しかし特徴や対処方法が異なるため、誤った判断をしないためにも注意が必要です。

ひこう性脱毛症の特徴は、4つあります。

  • 大量のフケ
  • 細かな灰白色のカサカサしたフケ
  • 頭皮のかゆみ
  • 頭皮の乾燥

頭皮の乾燥により、乾性フケが出ます。

そのため日常のケアでは、洗浄力の強いシャンプーを使うと症状を悪化させる可能性があります。

脂漏性脱毛症との違い

ひこう性脱毛症とよく似た症状である脂漏性脱毛症との違いは、次のようになっています。

ひこう性脱毛症 脂漏性脱毛症
原因 大量のフケによる
頭皮の炎症
皮脂の過剰分泌による
頭皮の炎症
フケの
種類
乾性フケ 脂性フケ
日常の
ケア方法
洗浄力の"弱い"
シャンプー
洗浄力が"強い"
シャンプー

ひこう性脱毛症の治療方法

ひこう性脱毛症の治療方法

ひこう性脱毛症の治療では、まず頭皮に起こる炎症を抑えるのが一般的な治療方法です。

またかゆみや皮脂をコントロールするなど、症状に合わせた治療も必要になってきます。

ただし脱毛症状があっても、炎症がある頭皮にミノキシジル外用などの薄毛治療薬は使用できません。

炎症を悪化させることにもつながるのでご注意ください。

頭皮の炎症を抑える薬

頭皮に起こっている炎症を抑えるために、「ステロイド外用薬」を用います。

ステロイドと聞くと副作用を心配される人もいますが、塗り薬であることから副作用の心配はほとんどありません。

ただ使い方を誤ると過剰反応を起こすことがあるので、医師の指導のもとで適切に使用を行うようにしてください。

また症状がひどいケースでは、毛穴に増えすぎた常在菌(カビ)を殺菌するために「抗真菌薬」が用いられることもあります。

かゆみを抑える薬

頭皮のかゆみから掻くことで頭皮を傷つけたり、健康な髪の毛が抜けることがあります。

そのためかゆみを抑える「抗ヒスタミン薬」を併用することもあります。

皮脂をコントロールする薬

ひこう性脱毛症では、頭皮が乾燥した状態になっています。

皮脂のバランスを整え、頭皮に潤いを与えるために「ビタミン剤」を用います。

ビタミンの中には髪の毛の健康や成長をサポートするものもあるので、からだの内側から健康を整えるためにもビタミン剤の使用は大切です。

ビタミンと髪について

ひこう性脱毛症は皮膚科に相談

ひこう性脱毛症は皮膚科に相談

ひこう性脱毛症になることで、急に髪の毛が抜け落ちてしまうことはありません。

症状の悪化が脱毛を招くため、悪化する前に治療することが大切と言えます。

治療すればフケや炎症、かゆみなどが治ることはもちろん、脱毛した箇所からもふたたび髪の毛は生えてきます。

少しでも気になる症状があれば、まずは皮膚科にご相談ください。

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