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ミノキシジル内服(ミノタブ)の効果や副作用、危険性についてご紹介します。

ミノキシジルタブレットとは

ミノキシジルタブレット(ミノタブ)とは

AGAクリニックでの取り扱いがあり、現在服用中の人もいるであろうミノキシジルタブレット(ロニテン:通称ミノタブ)。

服用している人の"約80%"は、「髪が濃くなった」あるいは「生えた」となにかしらの変化を実感しているはずです。

これだけ見れば、多くの人の薄毛の悩みが改善される画期的な薄毛治療薬にも思えます。

しかし服用している人の中には、副作用が辛く服用を中止した人もいるはずです。

「薬だからメリットとデメリットはあるでしょ?」

確かにこれは正解です。

ただ髪に良い結果が出ているからといって、本当にメリットだけなのでしょうか。

ミノキシジルタブレットを薄毛治療の薬として認めている国は1つもない

これからミノキシジルタブレットについて詳しく解説していきますが、先にこれだけはお伝えしておきます。

『ミノキシジルタブレットを薄毛治療のお薬として認めている国は1つもない』

医師に処方されているから安心ということはありません。

"セカンドオピニオン"という言葉があるように、他の意見も聞いた上でご自身にとって必要かを検討・再検討するべきです。

ミノキシジルタブレットを処方するクリニックでは説明してくれない、本当の話をしていきます。

ミノタブ=高血圧の治療薬

ミノキシジルタブレットは高血圧の治療薬

ミノキシジルタブレットは"飲む発毛薬"なんて呼ばれていますが、実際は高血圧の治療薬です。

これはすでにAGAクリニックに通院し、ミノキシジルタブレットを処方されている人なら医師から説明を受けていることでしょう。

ただ問題なのは、ここから。

高血圧といっても症状が軽い人もいれば、重い人もいます。

ミノキシジルタブレットは、重い高血圧に悩む人のみが使用します。

それも他の高血圧治療薬で効果が得られない場合にのみです。

その理由は深刻な副作用を起こすリスクがあり、高血圧によって重要な臓器に症状が出ている、あるいは損傷しているといった限られたケースでしか使用しないためです。

また通常は心臓などへの負担を抑えるために、他のお薬といっしょに使用されます。

おそらくこの話は、初耳の人も多いのではないでしょうか。

まずはじめにこの説明を聞いたら、AGAクリニックでミノキシジルタブレットの服用を希望する人はそういないはずです。

ミノタブで髪が生える仕組み

ミノキシジルタブレットで髪が生える仕組み

ミノキシジルタブレットについてネットでは…

「3ヶ月目くらいから髪が増えた」

「髪が太くなり、濃くなった」

このような口コミを多く見かけますが、これはある意味で正しい情報です。

ミノキシジルタブレットを服用すれば、"薄毛に悩んでいない人"でも約80%に同じ変化が現れます。

これは"多毛症"と呼ばれる副作用になり、服用してから3〜6週間以内に体毛が徐々に生えてきます。

ミノタブ服用による発毛部位
多毛症の症状が広がる順 こめかみ・眉間・額 → 背中・腕・脚 → 頭皮

つまりミノキシジルタブレットの副作用によって、髪が生えてきているわけです。

髪が生えてくる一方で、服用をやめると"1〜6ヶ月"で服用前の状態に戻ります。

都合良く、生えた髪の毛だけが残ることはありません。

髪を維持するためだけに、危険な症状を招く可能性がある薬を飲み続けるかを冷静になって考えてみてください。

ミノキシジル外用と内服の違い

多毛症によって新たな髪の成長が期待できる、ミノキシジル。

AGA治療を進めるにあたって治療ガイドラインによると、"外用薬"と内服タイプの"錠剤"では評価が大きく異なっています。

ミノキシジル外用薬 評価『A』
※積極的に使用
ミノキシジルタブレット 評価『D』
※使用しない

つまりAGA治療において頭皮に塗るのはOKでも、錠剤を飲むのはNGということです。

薬の形が変わるだけでどうして評価がここまで変わるのか、理由は次のようになります。

ミノキシジル
外用薬
ミノキシジル
タブレット
作用する
からだの
部位
頭皮 全身
多毛症
以外の
副作用
主に皮膚症状 主に心血管系の障害
医薬品
副作用被害
救済制度
対象 対象外(未承認のため)
薄毛治療
への
安全性
確認されている 確認されていない

頭皮のみに使用するミノキシジル外用薬は、塗った箇所にかゆみ・かぶれ・発疹といった皮膚症状や、場合によってむくみなども出ることがあります。

その一方でミノキシジルタブレットは、胸の痛み・動悸・呼吸困難・うっ血性心不全など、心臓や血管などに症状が現れます。

同じミノキシジルでも薬の形が変わることでリスクも変わるため、ガイドラインでも評価が異なっています。

しかもミノキシジルタブレットを服用中に万が一重い副作用が起きても、医薬品副作用被害救済制度の対象外になるため全額自己負担での治療となります。

ミノタブの危険な副作用

ミノキシジルタブレットの危険な副作用

ミノキシジルタブレットによって、次のような心臓に関わる危険な副作用症状が起こることがあります。

  • 心膜炎
  • 心嚢液(しんのうえき)および心タンポナーデ
  • 狭心症の症状や悪化

特に『心嚢液および心タンポナーデ』は、心臓がポンプとして機能できなくなりショック状態や死に至ることもある緊急を要する症状です。

胸・腕・肩の痛みまたは悪化、重度の消化不良は、これらの症状の前触れである可能性があります。

ミノタブを必要とする人

ミノキシジルタブレットを必要とする人

ミノキシジルタブレットは、重い高血圧に悩む人のみ服用が必要となります。

  • 重度の血圧上昇をともなう人
  • 高血圧によって重要な臓器に症状がでたり損傷している人
  • 他の高血圧治療薬では十分な効果が得られない人

ミノキシジルタブレットには、AGA(男性型脱毛症)FAGA(女性型脱毛症)の適応はありません。

上記の3つのケースに当てはまらない人は、ミノキシジルタブレットを服用することはできません。

ミノタブの服用について

ミノキシジルタブレットの服用について

薄毛治療に力を入れるクリニックまでもがミノキシジルタブレットのデメリットには触れず、積極的に服用すべきと促しているのが現状です。

今のところAGA治療に取り入れるべきとされているのは『プロペシア』『ザガーロ』『ミノキシジル外用』の3種類のみです。

健康に異常があってからでは、手遅れになる症状が現れることもあります。

今一度、医師から処方されたものであってもミノキシジルタブレットを服用するか考えてみてください。

プロペシアについて
ザガーロについて
ミノキシジル外用について

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