女性の薄毛について
髪は女の命ー
古くから女性の髪は命のように扱われてきました。
これは現代でもきっと変わらないでしょう。
ただその命をおびやかし女性たちを悩ませているのが、女性の薄毛。
ここ10年間で薄毛に悩む方は10倍にもなり、約600万人ほどが薄毛のトラブルを抱えているとされます。
- 抜け毛が多い
- 全体的なボリュームダウン
- 地肌が透ける etc…
「いつまでも若々しくキレイでいたい!」という思いとは裏腹に、薄くなる髪は"見た目"に影響を与えてしまいます。
また焦りから、個人でケアを行う方もいるかと思います。
ただ誤ったヘアケアは、より薄毛を助長することにもなりかねません。
女性の薄毛といっても、その症状はさまざま。
症状に合わせた治療が、薄毛改善の近道です。
まずはどんな女性の薄毛症状があるのか、チェックしていきましょう。
女性特有の薄毛症状
女性特有の薄毛症状として、びまん性脱毛症があります。
ヘアサイクルの成長期が短くなってしまうFAGA(女性型脱毛症)と、休止期にある髪が増えてしまう慢性休止期脱毛症の2つに分けることができます。
FAGA(女性型脱毛症)
女性で薄毛に悩む約50%がFAGA(女性型脱毛症)。
生え際や頭頂部からの抜け毛が増え、同時に軟毛(十分に成長しない髪)が増えます。
男性のAGAと似ていますが、最終的にすべて髪が抜けるのではなく、毛髪の密度が全体的に低下した状態になります。
慢性休止期脱毛症
頭全体が薄くなるのが、慢性休止期脱毛症。
休止期(ヘアサイクル)にある髪が、増えてしまうことで起こります。
FAGAと似ていますが軟毛化は起きず、硬毛(十分に成長した髪)が抜けていきます。
分娩後脱毛症
出産後、2〜3ヶ月以内で起こるのが、分娩後脱毛症。
慢性休止期脱毛症と似たような症状が見られますが、通常は6ヶ月ほどで自然治癒します。
またピルの服用をやめた時にも、同様の症状が見られます。
その他の薄毛症状
男性と共通する薄毛もあります。
代表的な症状では、ストレスなどによる円形脱毛症。
また、皮膚炎から脱毛症状が起きることや、普段飲んでいる薬の影響により脱毛症を起こすこともあります。
女性の薄毛の原因
女性の薄毛は男性と異なり、"女性特有"の原因があります。
加齢
女性が薄毛になる最大の原因は、加齢にあると考えられています。
いかに健康な生活を心がけていても、歳を重ねることで薄毛に悩むことは少なくありません。
特に更年期前後に差しかかると、髪の毛が細くなり(軟毛化)、髪の密度が低下する傾向にあります。
女性ホルモン
女性ホルモンの1つである『エストロゲン』は、髪に対して重要な役割をもっています。
このエストロゲンが分泌されるピークは、30代前後です。
ただそれ以降は、年齢を重ねるごとに右肩下がりになります。
女性ホルモンが減少していくことで成長不十分な髪が増え、やがて脱毛症状を起こす原因となってしまいます。
その他
薄毛要因と影響
無理なダイエット・偏食 |
髪をつくる上での栄養が不十分になり、薄毛を招く |
ストレス |
女性ホルモンを減少させてしまう |
血流の低下 |
毛根に栄養や酸素の供給が不十分になる |
貧血 |
血中成分の減少で代謝が悪くなり、髪の成長が鈍くなる |
睡眠不足 |
成長ホルモンの分泌のさまたげになる |
遺伝 |
薄毛になりやすくなる |
喫煙 |
頭皮の細胞に悪影響を及ぼし、女性ホルモンも減少する |
薄毛を招くことが、女性の日常生活の中にはさまざまあります。
できることから1つ1つ改善することも、薄毛改善を望むためには大切なことと言えるでしょう。
女性の薄毛の治療方法
女性の薄毛は男性にくらべ複雑です。
これは治療でも同様のことが言えます。
男性と同じプロペシアやザガーロといったお薬が使えないことや、"年齢"や"時期"などその時の状況によって治療が変わってきます。
効果をしっかりと発揮させるためには、クリニックなど専門的な医療機関で治療することをお勧めします。
各症状の治療方法は、それぞれの詳細ページよりご確認ください。
女性の薄毛治療に手遅れはない
女性の薄毛は男性の薄毛とは違い、頭皮がツルツルの状態になることはありません。
つまり手遅れになることはなく、適切な治療により再び健康な髪を取り戻すことが可能です。
ただ身だしなみを気にする女性にとって、薄毛はストレスを溜めてしまう原因にもなりかねません。
そのストレスがより薄毛を助長するケースもあります。
悪化を防ぎ、ふたたび美髪を取り戻すためにも、まずは専門の医師にご相談ください。