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タンパク質(アミノ酸)と髪の毛の関係性、ケラチンの役割や食べ物とサプリについてご紹介します。

タンパク質と髪について

タンパク質と髪について

3大栄養素であるタンパク質。

髪の毛はその80%以上が、"ケラチン"と呼ばれるタンパク質です。

髪の成長・維持に必要なタンパク質ですが、からだの中に貯めておくことができません。

そのため不足すれば新しい髪の毛がつくれなくなったり、抜け毛などのトラブルが起こるように。

健康で丈夫な髪の毛を育てるには、毎日のタンパク質摂取が欠かせません。

タンパク質=アミノ酸

タンパク質=アミノ酸

タンパク質は、アミノ酸がさまざまなカタチで組み合わさることでできています。

つまり"タンパク質=アミノ酸"となります。

アミノ酸には20種類あります。

からだの中でつくれないものを『必須アミノ酸』、それ以外を『非必須アミノ酸』と呼びます。

髪の毛の大部分を占めるケラチンは、これら18種類が組み合わさっています。

ケラチンを形成するアミノ酸18種類の名称と含有量

※出典:主なケラチンのアミノ酸組成 from 毛髪の科学

9種類ずつの必須アミノ酸と非必須アミノ酸が組み合わさり、ケラチンがつくられています。

ケラチンの役割

ケラチンには、髪の毛に対して次のような役割があります。

  • ハリ・コシ・ツヤ
  • 強度
  • 保護
  • 水分保持
  • 透明感 etc…

ケラチンは髪の毛の健康状態だけでなく、見た目にも影響します。

しっかりとタンパク質を摂ることが、ケラチンをつくる手助けをしてくれます。

タンパク質と食品

タンパク質と食品

タンパク質には2種類あります。

動物性タンパク質 肉・魚・卵
植物性タンパク質 野菜・穀物・大豆

この2種類には『アミノ酸スコア』と呼ばれるものがあります。

これは9種類ある必須アミノ酸のバランスを評価する指標です。

スコアが100に近いほど、すべての必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。

食品別アミノ酸スコア(動物性)
鶏肉 100
豚肉 100
アジ 100
100
食品別アミノ酸スコア(植物性)
大豆 100
玄米 68
精白米 61
トマト 51

ここで誤解をしてはいけないのが、スコア100の食品ばかりを摂れば良いということではありません。

髪の毛の健康のために動物性タンパク質ばかりになれば、脂質の摂りすぎになってしまいます。

反対に太りたくないからといって野菜ばかりに偏ると、薄毛を助長する可能性があります。

大切なのは"バランス良く"です。

必須アミノ酸が不足する食品は、他の食品やサプリメントを組み合わせることで補うこともできます。

バランスのとれたタンパク質の補給が、髪の毛の健康を守ります。

タンパク質の推奨量

タンパク質の1日の推奨量は、男性と女性で異なります。

男性(18歳以上) 60g
女性(18歳以上) 50g

ただ薄毛や髪の毛のトラブルに悩む方の場合は、この推奨量では"現状維持"がやっとのところです。

たとえば…

運動選手が筋力をつけるために、プロテインを大量に摂ることがあります。

これは推奨量だけでは足らないからです。

髪の毛にも同様のことが言えます。

なので髪の毛や頭皮の状態に応じて、タンパク質の摂取量を増やす必要があります。

タンパク質とサプリについて

タンパク質とサプリについて

若いうちから食生活が乱れたり無理なダイエットを行ってしまうと、やがては栄養不足により薄毛トラブルを起こすように。

ただ毎回の食事で理想的な量のタンパク質を摂ることは、なかなか大変なことです。

食生活の改善 + サプリメント = 健康な髪の維持・成長

食生活を改善しつつサプリメントで補うことで、無理なく続けることができるはずです。

最近ではサプリ外来などもあるので医師からアドバイスを受けつつ、からだの内側から髪の毛の健康を整えていきましょう。

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