サプリメントとは
サプリメントとは、『健康食品』に分けられる"食品"になります。
ミネラルやタンパク質、ビタミンなど、特定の成分を濃縮しカプセルや錠剤に加工しています。
これらは健康・美容の維持や増進のために利用され、健康のサポートとして役立てられています。
サプリメントとお薬の違い
サプリメントとお薬(医薬品)、この2つの違いは次のようになります。
|
サプリメント |
お薬 |
分類 |
食品 |
医薬品 |
目的 |
健康や美容の維持・増進 |
病気を治す |
効果実感まで |
少なくとも2ヶ月〜 |
即効性 |
副作用 |
ない |
ある |
※サプリメントの副作用:副作用はないが過剰摂取によって起こる症状(過剰症)はある
詳しくは市販のサプリメントについての項目でご確認ください。
サプリメントは病気の予防や健康・美容のサポートのために使用され、実際に病気の原因に効果を発揮することはありません。
なので「薄毛の原因に効果があるサプリメントありますか?」と聞かれれば、答えはNOです。
ただサプリメントによって、髪の毛が不健康になるのを食い止めることは可能です。
薄毛治療とサプリメント
男性や女性の薄毛にもっとも多いのが、AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)。
これらの薄毛症状は『軟毛化』を起こし、1本1本の髪の毛を弱らせます。
そのためサプリメントで十分な栄養補給をおこない、抜けにくい髪の毛の成長をサポートする必要があります。
また薄毛治療にサプリメントを取り入れるのは、次のことも理由となります。
食生活のコントロール
今では、食べたいものを好きなタイミングで食べることができます。
しかし便利な時代ゆえに、食生活は乱れがちに。
主食・副菜・主菜・汁物をそろえることが、理想的な栄養補給ができる1食です。
しかし忙しい毎日の中、理想的な食事を毎回とることは可能でしょうか。
おそらく完璧にコントロールするのは、時間的にも難しいはずです。
そのため不足する髪の毛に必要な栄養をサプリメントで補います。
至適量の個人差
サプリメントで効果が得られる量の境界線を、至適量と呼びます。
至適量は個人差が大きく、人によって必要な栄養量は異なります。
たとえば…
1日60gのタンパク質の摂取を続けることで髪の毛に変化を感じる方もいれば、その倍以上とらないと変化を感じない方もいます。
そのため薄毛に悩まれている方が食生活に気を遣うだけでは、髪の毛の健康を整えるのは難しいといえます。
また必要な栄養量が増えれば、必然的に食べる量も増えます。
そこでサプリメントの栄養補給力を使い、無理なく髪の毛に栄養を与える効率をUPします。
髪を育てる3大栄養素
髪の成長を助けるのが、髪の3大栄養素(ミネラル・タンパク質・ビタミン)です。
バランスの良い食事にこれらの栄養をさらにプラスすることで、髪の毛の健康を整えてくれます。
ミネラル
ミネラルには、髪の細胞のはたらきを活発にする役割があります。
タンパク質
タンパク質は、髪がつくられる材料になります。
ビタミン
ビタミンには、髪に必要な栄養がスムーズにはたらくためのサポートをする役割があります。
市販のサプリメントについて
「なんとなく体に良さそう」、イメージで購入したサプリメント。
それは自分にとって本当に必要な栄養でしょうか。
最近ではコンビニなどでも簡単に購入できるサプリメントですが、思わぬ落とし穴があります。
食品だからといって摂り方を間違えれば何の意味もないだけでなく、からだに有害となることも。
過剰摂取による問題
サプリメントはお薬ではないので、副作用はありません。
しかし必要以上に栄養を摂りすぎてしまうと、過剰摂取によってさまざまな症状が起きます。
たとえば、血液の成分になる鉄分。
不足すれば血流を悪くしたり、特に女性は貧血や冷えの原因になります。
ただ鉄分を過剰に摂ってしまうと、便秘を起こしたり、胃腸障害が見られることもあります。
1日にどのくらいの量が必要なのか知らずに市販のサプリメントを使用するのは、あまりお勧めできません。
髪の毛に必要な栄養かどうか
サプリメントを購入するのは簡単なことです。
ただ自分に不足する栄養がわからずに、むやみに市販のサプリメントを使用するのは時間もお金ももったいないです。
まず栄養を補給する前に、医療機関で血液検査や尿検査で栄養バランスをチェックしましょう。
検査結果から、髪の毛に必要な栄養をピンポイントで補うことが大切です。
品質問題
国民生活センターの行なった市販サプリメント100銘柄の品質に関わるテストの結果では、以下のようなことがわかっています。
『100銘柄中42銘柄が、医薬品の定められた規定時間内に崩壊しませんでした』
この結果から約40%の市販サプリが、飲んでも体内で吸収されない恐れがあります。
※画像:市販されている商品に関するテスト from 独立行政法人国民生活センター
髪の毛に良い成分だからと飲んでいても、それは医薬品のように品質を保たれているとは限りません。
お薬への影響
常用しているお薬によっては、サプリメントと飲み合わせが悪いことがあります。
一部ですが、お薬に影響するサプリメントをご紹介します。
ミネラル類
抗生物質 (テトラサイクリン系・ニューキノロン系・セフェム系) |
効果を弱めたり、吸収を阻害することがある |
強心薬 甲状腺ホルモン薬など |
効果を弱めたり、吸収を阻害することがある |
ビタミン類
血液凝固防止薬 |
効果を強めたり、出血傾向が強くなる可能性がある |
利尿剤 |
腎・尿路結石が起こる可能性がある |
卵胞ホルモン薬 |
血液中のエストロゲン濃度が上昇する可能性がある |
強心薬 |
効果を強めてしまうことがある |
抗てんかん薬 |
サプリ・お薬ともに効果が弱まる可能性がある |
サプリメントの影響で、お薬の効果が強まったり弱まったりすることがあります。
常用しているお薬がある中で薄毛改善にサプリメントを取り入れるのであれば、まずは医師に相談することをお勧めします。
サプリメントの服用について
サプリメントは、栄養補給をサポートするものです。
食生活が偏っていれば、どんなにサプリメントで栄養を補給しても髪の成長を助けることはできません。
また不足している栄養がわかっていて、飲み慣れているのであれば、市販のサプリメントでも髪の毛の健康を整えることは可能です。
ただはじめてサプリメントを使用するのであれば、一度は医師のいる薄毛専門のクリニックやサプリメント外来に行くことをお勧めします。
できるだけ健康的な食生活を心がけながら、薄毛治療にサプリメントを取り入れてみてはいかがでしょうか。