プロペシアは発毛薬?
プロペシアは発毛薬ですか?
プロペシアは発毛薬とは言えません。
どちらかというと"予防薬"に近いイメージです。
「男性における男性型脱毛症の進行遅延」
効果効能からわかるように、進行を遅らせることがメインとなります。
ごく一部の人には発毛効果も見られますが、プロペシアはAGAによって薄毛が進行するのを抑える薬と考えてください。
プロペシアについての疑問点を、質問と回答形式にまとめてご紹介!
はじめて服用する方や服用中の方でも「こんな時どうすれば?」なんてことがあると思います。
ここではそんな疑問をわかりやすく解説していきます。
目次
プロペシアは発毛薬とは言えません。
どちらかというと"予防薬"に近いイメージです。
「男性における男性型脱毛症の進行遅延」
効果効能からわかるように、進行を遅らせることがメインとなります。
ごく一部の人には発毛効果も見られますが、プロペシアはAGAによって薄毛が進行するのを抑える薬と考えてください。
プロペシアはAGA(男性型脱毛症)以外の薄毛への効果は認められていません。
薄毛にもいくつか種類がありますので、まずは医師に診てもらい治療方法を決めることが大切です。
プロペシアは服用してから24時間経過すると、ほとんど排泄されます。
1日1回服用することでDHT(脱毛ホルモン)が作られるのを抑え、薄毛の進行を遅らせることができます。
日本人男性を対象(801例)にプロペシア1mgの服用を5年間続けてもらった結果、継続して治療効果が認められたことがわかっています。
服用を続けても耐性がつくことはなく、安心して続けていける薬となります。
もしプロペシア1mgを1年間服用した後、服用を中止したとします。
症例では服用中止から1年後に、毛髪本数が服用前にまで減ることが確認されています。
効果が現れたからといって服用は中止せず、続けて服用していくことが大切です。
飲み忘れた分をまとめて次の日に服用するのはNGです。
1日1錠を守り、正しく服用してください。
プロペシアは毎日続けて服用することが大切な薬ですので、できる限り忘れないようにしてください。
1日の服用量を増やしても効果が強まることはありません。
1日1錠を守り、正しく服用してください。
副作用のリスクなども高まる可能性があるので、処方した医師の指示通りに服用してください。
プロペシアには『0.2mg』と『1mg』の2つの用量があります。
プロペシアの副作用が気になるのであれば、はじめは用量の少ない0.2mg錠からはじめてみるのが良いでしょう。
慣れてきたところで医師に相談し、用量を増やすか検討してみてください。
国内で20〜50歳を対象としたAGAの患者さんにプロペシアの長期服用を行ってもらったところ、副作用のリスクが増加することは確認されていません。
また2015年に再審査が行われていますが発現率は0.5%(943例中5例)となり、長期間服用しても副作用のリスクが高まることはありません。
プロペシアを割って服用しないでください。
インターネットには錠剤を割って服用するとコストパフォーマンスが上がるなど誤った情報があります。
割ってしまうと中身の成分の有効性は保証できず、また女性や子供にも影響があるので絶対に割らないでください。
プロペシアは主に肝臓で代謝されます。
そのため肝機能数値にもよりますが、服用できないことがあります。
まずは医師に相談し、確認することが大切です。
プロペシアの服用をやめてしまうと、薄毛がふたたび進行します。
満足のいく効果が得られていれば、医師と相談し2〜3日に1回など服用間隔を変えて服用を続けていきましょう。
ずっと飲み続けると考えると気が遠くなりますが、あらかじめ「何歳まで飲む」とゴールを決めておくと気が楽になるかもしれません。
空腹時と食後30分以内では食事の影響は認められていません。
24時間間隔での服用が望ましいとされるので、決まった時間に服用するのが良いです。
プロペシアの服用スタートから6ヶ月ほどで効果の有無が判断できます。
定期的に頭皮チェックを受け、医師に効果を確認してもらうことが大切です。
6ヶ月以上服用してもAGAの進行遅延が認められない場合には服用を中止してください。
また効果があっても、医師と継続するかを検討してください。
服用して問題ありません。
市販の風邪薬との相互作用なども報告がありませんので、併用することができます。
プロペシアの女性への効果は認められていません。
また海外で行われた閉経後のFAGA(女性型脱毛症)の方を対象とした試験でも、有効性は認められていません。
そのため女性が服用することはできません。
プロペシアを1日1回1mgで6週間服用したところ、極めて微量ですが精液へ移行する(投与量の0.00076%)という結果が出ています。
0%ではありませんが、胎児に影響がある量ではないとは発表されています。
子作りを考えているのであれば、プロペシアによる治療スタート前にパートナーと話し合うことをお勧めします。
必ず男性機能が低下するということはありません。
頻度にすると1%未満となります。
気にしすぎは気持ちの面が影響して、心因性EDを起こす可能性もあります。
プロペシアを服用するのであれば、EDなどの副作用を気にしすぎることは禁物です。
20歳未満での安全性および有効性は確立されていないため、服用はできません。
輸血を必要とする方の安全のため、プロペシアを服用している方は一定期間献血を受けることができません。
『プロペシアの服用をやめてから1ヶ月間』
すでに服用している方も、これから服用する方もご注意ください。
服用中に気になることや、服用を検討している方、プロペシアについて他にも気になることがありましたらお問い合わせフォームよりご質問ください。
原則72時間以内の返答に努めていますが、監修医の都合により回答が遅れることがあります。
あらかじめご了承ください。
参考文献