産後の抜け毛について
大きなライフイベントである出産。
子どもが生まれた喜びの一方、ママとなった女性の多くが悩むのが"抜け毛"です。
「急に髪が薄くなった…」
「抜け毛の量に驚き!」
髪の変化は、見た目の印象を大きく変えます。
特に「髪は女の命」と昔から言われるくらい、美しさを決める1つの基準にもなっています。
なぜ出産後に抜け毛が増えてしまうのか?
その理由と、産後の抜け毛で考えられる症状をお伝えします。
大きなライフイベントである出産。
子どもが生まれた喜びの一方、ママとなった女性の多くが悩むのが"抜け毛"です。
「急に髪が薄くなった…」
「抜け毛の量に驚き!」
髪の変化は、見た目の印象を大きく変えます。
特に「髪は女の命」と昔から言われるくらい、美しさを決める1つの基準にもなっています。
なぜ出産後に抜け毛が増えてしまうのか?
その理由と、産後の抜け毛で考えられる症状をお伝えします。
睡眠不足、ストレス、疲労…
子育ては驚きの連続で、心身ともにクタクタでしょう。
そこに追い込みをかけるように、髪にも影響が。
変わりゆく見た目に、肩を落とすママさんも多いです。
まずは、産後に抜け毛を増やす理由をご紹介します。
女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあります。
この2つは妊娠によって増えていきます。
しかし出産後は、急激にその量が減ります。
人によっては、普段分泌される量すら下回ってしまうこともあります。
特にエストロゲンには、髪の健康に大きく関わりがあります。
不足すれば、抜け毛の理由にもなってきます。
ヘアサイクルとは、髪の生まれ変わりのサイクルのことです。
『成長期 → 退行期 → 休止期』を1サイクルとし、その期間はだいたい2〜6年となっています。
女性ホルモンが不足することで、成長期を保つことが難しくなります。
つまり十分に髪が成長できなくなるわけです。
するとハリやコシなどが失われ、弱った髪が抜け毛となって現れます。
髪の成長は、からだの中でも特に盛んだと言われています。
なので髪には2つのことが大切になります。
「栄養をしっかり摂れているか」
「栄養が頭皮に送られているか」
ただ妊娠や出産は、からだとこころに大きな負担となります。
すると食欲がなくなったり、栄養のバランスが偏ってしまいがちになります。
必要な栄養を髪に与えることができなければ弱った髪の毛が増え、抜け毛の理由となります。
また女性ホルモンが減ることで頭皮への血流が悪くなることも。
髪の根元に十分な栄養を送ることができなくなり、活発な髪の成長をさまたげることにもつながります。
出産後に起こりやすい抜け毛の症状として、以下の2つがあります。
分娩後脱毛症(産後脱毛症)は、出産から2〜3ヶ月以内に起こる脱毛症です。
抜け毛の増加によって髪全体のボリュームが減少したり、地肌が透けて見えるといった状態になります。
通常は産後6ヶ月ほどで髪は元に戻っていきます。
出産後の抜け毛の多くは分娩後脱毛症と言われています。
しかし人によっては、円形脱毛症を起こすことがあります。
産後のホルモンバランスの変化にくわえ、育児による疲労、出産のストレスなどが引き金になります。
さらにアトピー素因をもっている方は、円形脱毛症になりやすいというデータもあります。
子どものことで手一杯の時期に、急な抜け毛。
驚くママも多いはずです。
ただ出産した人の多くが経験することであり、決して「自分だけ…」と悲観することはありません。
産後の抜け毛は、時間とともに回復することがほとんどです。
抜け毛がさらにストレスとならないためにも、「産後の抜け毛は誰にでも起こるもの」と割り切ることも大切です。